ブリリアントな魔法/宮脇ゆきの先生
今回は『ちゃお』で連載していた『ブリリアントな魔法』(以下『ブリマジ』)について綴っていきます。
『ブリマジ』はメイクで変わる女の子のお話
▼概要・あらすじ
・タイトル:ブリリアントな魔法
・作者:宮脇ゆきの 先生
・掲載:ちゃお(2001年6月号~2001年11月号、2002年2月号~2003年1月号)
・単行本:全3巻
主人公の美月は年齢よりも幼く見られることが悩み。
15歳の高校生にもかかわらず、小学生に間違われることも。
ある日、美月は街でかっこいい男の子に「モデルをやらないか?」と声を掛けられ、ヘアメイクで憧れの大人っぽい女の子に変身。
美月を変身させてくれたのは同級生の淳希だった。
そして美月は淳希の手によって変身した「メイ」の姿で、淳希の姉のショップのイメージモデルを務めることに。
美月は「メイ」の姿でアイドルの響と出会い、その後お互いに惹かれていくが……。
▼主な登場人物
・藤川美月(ふじかわ みつき)
15歳の高校1年生。友達には「どんぐりまなこ」「まぁるいほっぺ」「くるくるヘアー」「肉付きのよくない体」と言われ、街を歩けば小学生モデルにスカウトされるほど幼いルックスを持つ。淳希のヘアメイクによって「メイ」に変身してモデル活動を行う。
・廣崎淳希(ひろさき あつき)
美月と同級生。学校では女嫌いの優等生として有名で、「氷の王子様(プリンス)」と呼ばれる。校外では美月のヘアメイクとして活動。
・真島響(ましま きょう)
雑誌にCMに活躍するアイドル。美月、淳希と同い年。「メイ」の正体を知らないまま仕事を共にし、次第に「メイ」に惹かれていく。
『ブリマジ』の感想
宮脇先生の絵柄もストーリーも、当時のちゃおの中ではだいぶ大人っぽかったですよね。
絵が綺麗で丁寧なので、読みやすさもあります。
「メイクで大人っぽくなる」って、女の子の憧れですよね…!
淳希が美月にメイクするシーンではコスメの絵が散りばめられていることが多いのですが、当時の私はこの表現が大好きでした。
メイクで変わった美月は本当に可愛いです。
もちろん素の美月も可愛いですが、物語の中で美月は切ない表情が多い印象。
メイは淳希や響くんの力によって引き出される明るさや心からの笑顔でより可愛く見えるのです!
『ブリマジ』の見どころはなんと言っても美月、淳希、響の三角関係。
個人的にはなんとなく淳希と結ばれるんだろうなという読みはあったのですが、宮脇先生はどちらとくっつくのか決めていない状態で描いていたみたいです。
美月がどちらを選ぶのかがわからない状況は、物語の終盤のほうまで続きます。
美月はグイグイな響くんに日に日に惹かれ、淳希は響くんに心を奪われる美月を静かに想い、響くんは愚直に美月に気持ちを伝えます。
美月のいないところで淳希と響くんが美月への想いをぶつけ合うシーンがあるのですが。
これ美月の立場だったらめちゃくちゃ嬉しいですよね。笑
美月が響くんを想っているとき、一緒に撮影した写真をカードケースに挟んで下敷きにしています。
これ私も小中学生のときにやったな~。笑
最終的には「メイ」ではなく「美月」の姿を見つけてくれた響くんよりも、「美月」を「メイ」に変えてくれる淳希を選んだ美月。
淳希の気持ちを知らない美月は、片想いを覚悟して響くんに別れを告げます。
響くんは「想いの届かない奴なんかやめちまえよ」と言いますが、美月は「好きになってもらうために淳希のこと好きになったんじゃないから」と返します。
この言葉…小学生に間違われるような女の子が言えますか……。
私は淳希派なのですが、響くんとのサヨナラのシーンはちょっと心が痛みました。
美月が観覧車を降りたあとの響くんの虚ろな目……。
でもその後の響くんの淳希へのメッセージ!あんた漢だよ!!
最終回の美月と淳希が抱き合うシーン。
ここで映るのは主人公の美月ではなく、淳希の顔です。
そして「つかまえた」というセリフ。
これも美月ではなく、淳希のモノローグです。
あえて淳希側の表情と気持ちが描かれたこのシーン、本当に大好きです。
美月はその後 淳希とどうなったのかなぁ。
淳希はもう少し素直に美月に気持ちを伝えてほしいなぁ。
響くんが報われてほしいなぁ。
と思う人がいましたら!!
宮脇先生の1/2シリーズ④の『1/2セレモニー』には、三人のその後が描かれた番外編『セミスイートな魔法』と『ハーフビターな魔法』が収録されています。
『ブリリアントな魔法』ファンの方はこちらもぜひ…!
でも響くんは自分が幸せになる前に民度の悪いファンを教育してくれ…!
私が初めて『ブリマジ』を読んだ話では、響くんのファンの女の子が美月に「とっとと消えな!」って言ってビンタしようとしているシーンがあって衝撃でした。笑
当時『ブリマジ』は連載途中から読み始めたので、私は美月とメイの関係性がよくわからず、完全なる別人だと思っていました。
小学生の私はあらすじを読まない子だったようで……。
連載終了後にコミックスを買って1から読みました。
今でも大切に持っています。
ちなみにこの作品の連載中、宮脇先生は右手の負傷で休載を挟んでいます。
手術を乗り越えて作り上げた『ブリリアントな魔法』。
きっと宮脇先生的にも思い入れのある作品なのではないかと勝手に思っています…!
最後に
メイクで自分自身も人生が変わるという設定。
ファンタジーやミラクル的なものではないのでどこか親しみがあり、子どもの頃は『ブリマジ』を読んで「私もメイクしてみたい!」とずっと思っていました。
その後、中原杏先生の『オトナになるもん!』、あらいきよこ先生の『ビューティーポップ』、にしむらともこ先生の『極上!!めちゃモテ委員長』などを読んでさらにメイクしてみたい欲が高まりますが、結局メイクをちゃんとするようになったのは高校生からです。笑
今は当たり前にメイクする年齢になってしまいましたが、『ブリマジ』はメイクに憧れを抱いていた当時の気持ちを思い出させてくれる素敵な作品です。
『ミルモでポン!』のキャラショップに行ってきた
昨日、池袋P'PARCO3階の「THEキャラSHOP」内に期間限定でオープンしている『ミルモでポン!』のショップに行ってきたので、写真などを載せていきます!
『ミルモでポン!』キャラショップについて
▼イベント名
ミルモでポン!×THEキャラSHOP
▼イベント概要
2021年に連載開始20周年を迎える「ミルモでポン!」の期間限定SHOPが池袋P'PARCO3階にて開催決定!新商品を数多く取り揃えてお待ちしております。
(※「ミルモでポン!×THEキャラSHOP公式ページ」より引用)
▼開催場所
池袋P'PARCO 3階 THEキャラSHOP(東京都豊島区東池袋1丁目50-35 池袋P'PARCO 3階)
▼開催期間
2021年3月13日(土)~3月30日(火) 11:00~20:00(最終日18:00)
▼関連サイト
・ミルモでポン!×THEキャラSHOP公式ページ
・THEキャラ公式Twitter
・ちゃおランド
キャラショップに行ってきました!
私が入店したのは日曜日のお昼ごろ。
当日の池袋は大雨!!さらに強風!!傘の意味!!
びしょびしょでP'PARCOに入店。
ちなみに池袋には「PARCO」と「P'PARCO」の2つがあるので注意です。
P'PARCOへは池袋駅の東口または北口からが行きやすいですよ。
『ミルモでポン!』の店内スペースはP'PARCO 3階の一角。
派手さはないですが、少女マンガっぽいカラフルさが目に留まりました。
私が入店したときはお客さんは3人くらい。
その後に入ってくるお客さんも、成人している人が多かった印象です。
私のように小中学生のときにミルモを見ていた人たちだったのでしょうか。
店内の様子(ポスターやPOPなど)
ここから私が撮ってきた店内の写真を載せていきます。
※スタッフさんに許可を得て撮影・掲載しています。
まずはポスターやPOPなどから。
▼メインビジュアルポスター
▼原作イラストポスター①
▼原作イラストポスター②
▼原作イラストポスター③
こちらはレジ横に大きく貼られていました。
▼モニター
ちゃおガールがキャラショップの紹介をしています。
▼描き下ろしイラストPOP①
今回のグッズにも使用されている楓の描き下ろしイラストのPOPです。
▼描き下ろしイラストPOP②
今回のグッズにも使用されている結木くんの描き下ろしイラストのPOPです。
▼描き下ろしイラストPOP③
今回のグッズにも使用されている安純と松竹くんの描き下ろしイラストのPOPです。
店内の様子(グッズ展示)
続いてレジ横あたりに展示されているグッズたち。
▼Tシャツ
ミルモ、ムルモ、リルム、ヤシチのメインキャラたちがいます。
価格は3,000円(税抜)です。
▼ダイカットクッション
表面はミルモ、裏面はムルモとなっています。
価格は3,500円(税抜)です。
▼ミニタオル
メインキャラに紛れてアンナとペータがいます。笑
価格は900円(税抜)です。
▼マグカップ
『ミルモでポン!』といえばマグカップ!
ミルモ、ムルモ、リルム、ヤシチのメインキャラたちがいます。
価格は1,500円(税抜)です。
▼ミニアクリルアート、カンバッジセット
左:ミニアクリルアート。
価格は2,000円(税抜)です。
右:カンバッジセット。
価格は1,600円(税抜)です。
▼アクリルフィギュア
描き下ろしイラストから楓と結木くんのアクリルフィギュア。
価格は各1,400円(税抜)です。
▼アクリルスタンド、カンバッジ(ブラインド)
奥:アクリルスタンド。
楓、結木くん、安純、松竹くんの全4種。
価格は各1,000円(税抜)です。
手前:カンバッジ(ブラインド)。
ミルモ2パターン、リルム2パターン、ムルモ2パターン、ヤシチ2パターン、パピィ1パターンの全9種(絵柄は選べません)。
価格は各400円(税抜)です。
▼カンバッジ(ブラインド)
デフォルメバージョンの楓、結木くん、安純、松竹くん、ミルモ、リルム、ムルモ、ヤシチの全8種(絵柄は選べません)。
価格は各400円(税抜)です。
▼アクリルペンスタンド、アクリルキーホルダー(ブラインド)
奥:アクリルペンスタンド。
ミルモ、リルム、ムルモ、ヤシチの全4種(絵柄は選べません)。
価格は各2,000円(税抜)です。
手前:つながるアクリルキーホルダー(ブラインド)
デフォルメバージョンの楓、結木くん、安純、松竹くん、ミルモ、リルム、ムルモ、ヤシチの全8種(絵柄は選べません)。
価格は各600円(税抜)です。
▼スクエアカンバッジ(ブラインド)
原作のひとコマの楓、結木くん、安純、松竹くん、ミルモ、リルム、ムルモ、ヤシチ、ミルモ&ムルモの全9種(絵柄は選べません)。
価格は各500円(税抜)です。
▼アクリル万年カレンダー
描き下ろしイラストのアクリルカレンダー。
価格は各2,000円(税抜)です。
▼『ポンポコロボ アト&スゥ』紹介
こちらはグッズではないですが、同じショーケースに飾られていた『ちゃお』4月号から連載が始まった篠塚ひろむ先生の『ポンポコロボ アト&スゥ』の紹介コーナー。
私が店内で撮影した写真は以上です。
写真にはないグッズもあるので、すべてのグッズの詳細は「ミルモでポン!×THEキャラSHOP公式ページ」を参照してください。
また、実際に店舗に行けないという場合はオンラインショップでもグッズの購入が可能です。
私が購入したグッズ
私は「描き下ろしイラストのクリアファイルとマグカップだけ買うぞ~」と思っていたのですが、実際のグッズを見たらどれも欲しくなってしまいました…。
とくに描き下ろしイラストのグッズは貴重ですからね。
ファイルとマグカップに加え、描き下ろしイラストのカンバッジ(ブラインド)も購入しました。
カンバッジの中身は見えない状態で売られているため、どの絵柄が当たるのかは運です。ギャンブルです。
私は「楓、結木くん、安純、松竹くんの人間4人を揃えたい!」と意気込んで4つ購入!(自分のくじ運を過信しすぎている奴の買い方…)
開けると…
楓、ミルモ、ムルモ、ヤシチ!
んんんん、人間は楓しか当たらなかったけど、被りもないしこれは良いほうなのでは!?
と思っていたら、バッグの中にカンバッジがもうひとつ。
あれ?4つ買ったと思ってたのに5つ買ってたみたいでした。
開けると…
あずみぃぃぃ!!!ようこそ!!!
…ということで、私が揃えたカンバッジは楓、安純、ミルモ、ムルモ、ヤシチの5つ。
今のままでも十分満足だけど、気が向いたらTwitterでゆるく交換を希望してみようかしら。
購入したすべてのグッズはこちらです。
可愛い…
また、キャラショップでの購入金額が2,000円(税込)の場合、ランダムでSNS風クリアカードをもらえます。
私はミルモとヤシチをゲット。
ルミネに寄ったとき、「マルモキッチン」という和食レストランがありました。
「マルモといえばミルモのお父さん…!」と思って思わずパシャリ。
ちなみにこの日、私は親知らずを抜いてきたばかりだったのでレストラン内には入れませんでした。笑
最後に
この「ミルモでポン!×THEキャラSHOP」は『ミルモでポン!』の連載20周年を記念したイベントです。
連載自体は2005年に終了してしまっていますが、ミルモたちは今でも多くの人に愛されていますね。
久しぶりにミルモの世界に触れることができてとても楽しかったです!
「ミルモでポン!×THEキャラSHOP」の開催は3月30日(火)までです。
ちなみに、私が行った3月21日時点ではグッズの売り切れはありませんでした。
お時間がある方は是非!
ミルモでポン!/篠塚ひろむ先生
今回は『ちゃお』で連載していた『ミルモでポン!』(以下『ミルモ』)について綴っていきます。
『ミルモ』はアニメ化もした大ヒット作品
▼概要・あらすじ
・タイトル:ミルモでポン!
・作者:篠塚ひろむ 先生
・掲載:ちゃお(2001年3月号、2001年9月号~2006年1月号)
・単行本:全12巻
主人公・楓は同じクラスの結木に恋をする。
ある日、母親がお土産に買ってきたマグカップの中から妖精ミルモが登場。
ミルモは楓の恋を叶えるべく、さまざまな魔法を使って奮闘するが…!?
2001年から小学館発行の『ちゃお』で連載がスタート。
2002年には『ちゃお』創刊25周年記念としてアニメ化され、当時の『ちゃお』の代表的作品となった。
▼主な登場人物
☆人間
・南楓(みなみ かえで)
中学2年生。少しドジだが優しく一途な性格。片想いする結木に話しかけることもできないでいたが、ミルモとの出会いをきっかけに距離が近付く。
・結木摂(ゆうき せつ)
中学生2年生。成績優秀で運動神経もよい。クールでいつも本を読んでいる。将来の夢は小説家。
・日高安純(ひだか あずみ)
中学生2年生。美少女だが性格はかなり凶暴。結木に片想いをしており、何かと楓の邪魔をする。
・松竹香(まつたけ かおる)
中学生2年生。お金持ちで女子人気も高いが、実は甘えん坊の泣き虫。楓に片想いをしており、結木に片想いする安純と結託することも。
☆妖精
・ミルモ
楓のもとに召喚された妖精。短気でワガママな性格だが、涙もろく情にアツイ。魔法に使う楽器はマラカス。好物はチョコレート。
・リルム
結木のもとに召喚された妖精。女の子らしい性格だが、頭に血がのぼると我を忘れて暴力的になる。魔法に使う楽器はタンバリン。好物はシュークリーム。
・ヤシチ
安純のもとに召喚された妖精。パンツが好きな変態忍者で。ミルモを適視している。魔法に使う楽器はトライアングル。好物はかりんとう。
・ムルモ
松竹のもとに召喚された妖精。ミルモの弟で、腹黒いぶりっ子。魔法に使う楽器は小太鼓。好物はマシュマロ。
『ミルモ』の感想
『ミルモ』はアニメ化もされたので知っている方が多いのではないでしょうか。
私の地元では日曜日のお昼に放送されていました。
ミルモがやってる間は『ちゃお』のCMが流れていたので、それを観るのも楽しみだったなぁ。
ちゃっちゃっちゃっちゃっ
ちゃちゃちゃちゃ~
ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ~お♪
『ミルモ』は、主人公を含む周りの人間と恋の妖精たちがパートナーとなって話が進んでいきます。
篠塚ひろむ先生の作風が確立されたのも『ミルモ』があってのものだと思います。
今思えば、当時のちゃおは『きらりん☆レボリューション』のきらりとなーさん、『極上!!めちゃモテ委員長』の未海とテモテモなど、「主人公+可愛いキャラクター」という組み合わせが多かったかもしれません。
登場人物は人間も妖精もキャラが濃すぎて、主人公の楓の存在が霞みます。笑
篠塚先生のキャラの発想と作り込みってすごいですよね。
実は本編に登場していない妖精もたくさんいるのですが、ちゃんと一人一人個性的なキャラ付けがされています。
ちなみに私は安純とヤシチが好きです。
ヤシチは安純のパンツを漁るし、安純は容赦なくヤシチをトイレに流しますが、意外にもお互いを想い合っているんですよね。(伝わらない)
『ミルモ』は、ギャグ、ファンタジー、恋愛…それぞれがよいバランスで組み込まれている作品です。
ミルモたちは恋の妖精というだけあって、主人公たちの恋を魔法で手助けしてくれます。
もちろん一筋縄ではいかないこともあり、コメディ要素が強めになるお話が多いですが、恋愛のほうも確実に話は進んでいきますよ。
安純とヤシチにめちゃくちゃにされた楓の誕生日会のあと、結木が楓にブレスレットをプレゼントするお話があるのですが、「好きな男の子がプレゼントをくれるなんて…!」と、当時の私はこのシーンにとてもキュンとしていました。
楓のブレスレットがなぜかうらやましくなって、自分で似たものをビーズで作った覚えがあります。笑
以下、ネタバレを含みます。
ある日、妖精界の里の王子であるミルモは、楓と別れて妖精界に戻ることを決意します。
ミルモがいなくなっても気丈に振る舞う楓ですが、結木は楓に元気がないことを察します。
優しい結木に楓は思わず大泣き。
そんな楓に結木がかける言葉…見どころです。
ちなみにミルモは人間界に戻ってきますよ。
めでたく楓と結木は両想いとなり、無事にお付き合いをすることに。
そのことを知った安純は、楓と自分のどちらが結木への想いが強いのかを確かめるべく、決闘を申し込みます。
安純はこれまで幾度となくヤシチに魔法を使わせて楓の恋路を邪魔してきました。
しかし、今回は陰湿なことはせずに正々堂々と勝負に臨みます。
結果的に安純は負けてしまうのですが、ヤシチが「なぜ今日は卑怯な手を考えなかったのか」と問うと、「私のほうが結木くんのことを好きな自信があったから」と答えます。
静かに涙を流す安純を見て、「ちゃんと結木のことを真剣に想っていたんだ」と感じ、当時の私も泣いてしまいました。
篠塚先生の描写が感動を誘うのですよね…。
あ、でも楓に失恋した松竹に対しての涙は出なかったです。
松竹はギャグ要員ですね。笑
個人的に安純は住田(5巻から登場)とくっついてほしいなぁと思ったり思わなかったり。
コミックスは全12巻となっており、番外編がとても充実しています。
私のお気に入りは5巻に収録されている番外編。
ムルモのお話と、ヤシチと子分(サスケとハンゾー)のお話です。
後者は安純が感動で泣いてしまうくらい心が温まるストーリーなのでおすすめ。
あれ。私って泣いている安純が好きなのかしら。
話が逸れますが、作中に登場している「くもっちょ」というミルモが食べていたわたあめのお菓子が過去にスーパーなどで発売されました。
私も小学生のときに一度食べましたが、香りはバナナで味はチョコ。
「甘い」ではなく「甘ったるい」という感想…。
ほかにも食べた覚えがある人いますかね。
最後に
この作品は2001年に読み切りとして掲載されましたが、読者からの圧倒的な人気で連載という形になったものです。
2001年から2005年にかけて連載され、『ちゃお』の代表作として多くの子どもに愛されてきました。
2021年に連載開始20周年を迎えるにあたり、明日3月13日(土)から3月30日(火)まで、池袋P'PARCO3階の「THEキャラSHOP」にて『ミルモでポン!』の期間限定ショップがオープンされます。
篠塚先生の描き下ろしイラストを使ったグッズにも注目です。
私も時間ができたら行きたい…!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
この作品の設定自体は「主人公の恋を妖精が叶えてくれる」という王道なものですが、読み進めていくうちにキャラやストーリーの魅力に引き込まれます。
連載は5年という意外にも短い期間ですが、根強く印象に残り、読者の心を充実させる不思議な力がある作品だと感じます。
また、この作品は「このシーンが好き」「ここを見てほしい」というポイントが多すぎるので、いつか一巻ごとや一話ごとに記事を書いてみたいとも考えています…。
今のちゃおっ娘の篠塚先生のイメージは、『ミルモでポン!』より『ちび☆デビ!』のほうが強いのでしょうか。
『ミルモ』を知らないのはもったいない!
「名前だけなら知ってるけどマンガもアニメも観たことない」という大人の方にも、是非読んでもらいたいです。
シンデレラコレクション/今井康絵先生
今回は『ちゃお』で連載していた『シンデレラコレクション』(以下『シンコレ』)について綴っていきます。
『シンコレ』はモデルの女の子の成長物語
▼概要・あらすじ
・タイトル:シンデレラコレクション
・作者:今井康絵 先生
・掲載:ちゃお(2003年1月号~2005年3月号)
・単行本:全6巻
周りの女の子たちはみんなオシャレに夢中なのに、主人公のニーナはいつもダサい格好。
ニーナは「オシャレなんて興味ない」と言いつつも、実は自分に自信が持てないだけでなかなか一歩踏み出せずにいる。
ある日、勇気を出して買った有名なブランド「メゾピアノ」の服をこっそり着ているところを同じクラスの旭に撮られてしまう。
写真を消すようにお願いするニーナだが、旭は条件として雑誌「ロリポップ」のモデルになるよう要求。
旭に脅されるままにオーディションを受け、なんとかモデルにはなれたが…
▼主な登場人物
・夏川ニーナ(なつかわ ニーナ)
真面目で成績優秀。普段はジャージに三つ編みメガネという地味な格好をしているが、ダサい自分がオシャレに興味があることを言い出せずにいる。
※名前の漢字は「新菜」または「新奈」。作品中どちらも登場しているのでどちらが正解かは定かではありませんが、基本的に「ニーナ」表記です。
・松木旭(まつき あさひ)
クラスのファッションリーダー的存在。お調子者でスケベだが、優しい性格でいつもニーナを見守り助けてくれる。
・中原洋香(なかはら ひろか)
中学生になったニーナと同じクラスに。見た目が怖く暴力的だが、実はニーナに憧れていた照れ屋さん。殴り合いの大ゲンカの末にニーナの親友になる。
『シンコレ』の感想
『シンデレラコレクション』はファッションブランド「メゾピアノ」とのコラボ作品です。
私が小学生だった2000年代では、女の子のファッションブランドといえば「メゾピアノ」と「エンジェルブルー」!
どちらもナルミヤさんのブランドです。
私はメゾピアノやエンジェルブルーが買えるお店なんてない田舎に住んでいたので、オシャレで可愛い服をたくさん着れるニーナに憧れていました…。
ちなみに当時の私は、しまむらとパシオスで母に買ってもらった服を着ていました。笑
(大人になった今でもしまむらで買うときがあります)
この作品の見どころは、ニーナのひたむきさと成長していく姿です。
勉強一筋の優等生から一転、モデルとしてデビューしたニーナですが、さまざまな壁が立ちはだかります。
お母さんと衝突したり、詐欺に遭いかけたり、カメラマンさんに恋したり、人気芸能人とのスクープを撮られたり、ライバルがあの手この手で邪魔をしてきたり…
ニーナの前に現れる人たちはとにかくクセ者ばかり!!
結果的にニーナの親友になる洋香(ヒロたん)も、登場時の印象は最悪でした。
私のおすすめのクセ者ライバルは、3巻から登場する豊田桃香ちゃん。
読み進めていく中でニーナにハラハラしたりライバルにイライラしたりしますが、ニーナの人柄と実力のおかげか、最後にはいい方向に解決できます。
ニーナが立ち止まってしまったとき、いつも手を差し伸べてくれるのは旭とヒロたんです。
ニーナと旭の関係にも最後まで目が離せません。
いろいろな困難がありながらも、モデルとしてめきめきと成長していくニーナ。
そんなニーナの強みは、先輩モデルをも圧倒する表現力。
それを見せつける描写はどのシーンも綺麗でカッコイイです。
地味だったニーナの最初のオーディションのシーンは息を飲んだし、そのあともニーナがどんどん可愛くなっていくのは見ていて楽しかったなぁ…。
私が大人になってから好きになったシーンもあります。
あるとき、ニーナは「なぜモデルになったのか」を忘れ、自分自身を見失ってしまいます。
悩むニーナにメゾピアノのデザイナーさんが声を掛けるのですが、その言葉がとても素敵なんです。
子どものときはあまり気に留めなかったシーンですが、大人になってから読むとグッときます。
ちなみにこの作品にはメゾピアノのデザイナーさんだけでなく、アミューズの方やBOYSTYLEなど、実在する人物も多く登場していますよ。
また、『シンデレラコレクション』はストーリーだけでなく、今井先生の描くメゾピアノの服やグッズにも注目してほしいです。
ニーナは部屋着や文房具までメゾピアノ!
細部まで描き込まれていて本当に本当に可愛い…!!
どうしてもメゾピアノを買えなかった私は憧れを募らせるばかりでした…。
マンガとは外れたお話にはなりますが、当時の私が楽しみにしていたのは『ちゃお』の付録!!
『シンデレラコレクション』の付録にもメゾピアノのデザインが採用されていたものがあり、とにかくオシャレなものが多くて心が踊りました。
ビニールバッグはプールに行くのに使ってたし、バンダナは給食のナフキンに。
メゾピアノ感はあまりないですが、とくに大事にしていたのは腰に付けるチェーン!
これは学校のサブバッグに付けていました。
作品の中で旭がニーナにプレゼントしていましたね。
そして、『ちゃお』本誌に挟まれていたメゾピアノの香水の匂い付きページを覚えていますか?
本日発売の『ちゃお』を14年ぶりに買ったのですが、なんとあの香水が復刻するとの記事が…!
香水の情報から『シンデレラコレクション』を思い出し、読み返したくなったという人も多いのではないでしょうか。
『シンデレラコレクション』はこれまで紙媒体でしか発売されていませんでしたが、本日から電子版でも読めるようになったみたいです。
最後に
大人になった今でも読み返してニーナに元気をもらったり、思い出に浸ったりしています。
いくつ年齢を重ねても、『シンデレラコレクション』は女の子のキラキラした夢と憧れが詰まった作品だといえます。
気になった方はぜひ読んでみてください。
こっちむいて!みい子/おのえりこ先生
今回は『ちゃお』で連載中の『こっちむいて!みい子』(以下『みい子』)について綴っていきます。
『みい子』はロングヒットのシリーズ
▼概要・あらすじ
・タイトル:こっちむいて!みい子
・作者:おのえりこ 先生
・掲載:ちゃお(1995年1月号~)
・単行本:1~35巻(以降続刊)
主人公・山田みい子を中心に、友達やクラスメイト、家族などとのやり取りがコミカルに描かれている。
笑えるコメディから感動ストーリー、生理や出産、戦争についてなど、少し考えさせられるお話までさまざま。
1990年から小学館発行の『ぴょんぴょん』で連載がスタート(当時のタイトルは『みい子で〜す!』)。
その後『ぴょんぴょん』は『ちゃお』に吸収され、2021年時点でも『こっちむいて!みい子』は『ちゃお』で連載最長記録を更新中。
▼主な登場人物
・山田みい子(やまだ みいこ)
小学生5年生。性格は明るく元気で友達思い。身長が低いことを気にしているが、よく竜平にチビと馬鹿にされる。
・江口竜平(えぐち たっぺい)
みい子の同級生。根は優しいがぶっきらぼうで口が悪いので、みい子とケンカをすることもしばしば。ツンデレ。
・志村まり(しむら まり)
みい子の友達。気が強く少しませた性格。マンガ家志望で定期的に絵を投稿しているが、決して絵は上手とは言えない。
・小川ゆう子(おがわ ゆうこ)
みい子の友達。あだ名はユッコ。優しくてしっかり者。小さい弟と妹がいて面倒見がよい。彼氏がいる。
・佐藤ケンタ(さとう けんた)
みい子の同級生で竜平の友達。実家はパン屋を営んでいる。ユッコの彼氏。
※2021年時点では物語が進み、主人公たちは中学1年生になっています。
『みい子』の感想
『みい子』は私が初めてちゃおを読んだときから連載されています。
当時みい子は小5でしたが、今はもう中1で、さらに妹までできています…!感慨深い…!
基本的にはみい子の身の回りのお話が多く、「はちゃめちゃドタバタコメディ」という感じ。
楽しく笑える日常系のお話ばかりですが、小学生ならではの悩みのお話、家族や友達との感動のお話、少しドキドキする恋愛のお話、勉強になるお話など、いろいろありますよ。
私も『みい子』で笑ったこと、泣いたこと、共感したこと、知ったこと、学んだことがたくさんあります…!
お気に入りのお話を見つけるのも楽しいかも。
私が好きなお話はこちら。
・すっごいプレゼント!!(4巻)
・まりちゃん もちこみをする!(7巻)
・美容院いきたい!(8巻)
・いわせてよ 竜平くん!(9巻)
・あたしのチーコ(13巻)
・あたしってかわいい?(14巻)
・赤ちゃんがやってくる(19巻)
・赤ちゃんがやってきた!!(19巻)
挙げるとキリがないです…。
ブログもこの一本だけの記事にすることが憚られます。
ただ、原爆のお話は当時小学生だった私にはちょっとトラウマで、今でも読み返すのが少し怖いです。
しかしこうして戦争を知ること、語り継ぐこと、平和を祈ることが大切なんだと教えられた気がします。
長崎編は2巻、広島編は17巻に掲載されています。
また、『みい子』はストーリーだけでなく、親しみやすいキャラクターも魅力です。
私は小学生の頃にマンガ家になりたかったので、マンガ家を目指して奮闘するまりちゃんが好きでした。
竜平くんは普段のツンツン度合いがすごい分、たまに出る優しさにキュンとします。
みい子と竜平の距離感が近付いていくのも見どころですね。
ちなみに、この作品は『ちゃお』に移行してからの20年以上、大きくは絵柄が変わっていないと思います。
強いて言うならば、初期と比べてみい子の髪型が少し変わったこと、絵柄にあたたかみが出たことですかね。
『こっちむいて!みい子』の前身である『みい子で~す!』もいずれ紹介したいと考えています。
最後に
この作品は自分の子どもにも読ませたいと思えるマンガです。
描き文字にもふりがながふってあるので、小学生でも読みやすいですよ。笑
子どもの頃に読んでいた方も大人になると視点が変わるので、違った印象で楽しめると思います!
また、この作品は本当にブログの一記事では語りきれないので、一話ごとにスポットを当てた記事も書きたいなぁ。
気になった方はぜひ読んでみてください。
小学生から始まったマンガ人生
初めてのブログ
マンガを読むこと、集めることが趣味の「かぴ」と申します。
おうち時間が増えたので、ずっとやってみたかったブログを始めることにしました。
このブログでは、私がこれまでに読んだマンガや好きなものを紹介していこうと思います。
マンガを読み始めたきっかけ
私がマンガを初めて読んだのは小学生の頃。
両親は共働きで、平日の学校終わりは姉妹三人(私は真ん中)ともおばあちゃんの家に預けられていました。
ある日、おばあちゃんが私たち姉妹にマンガ雑誌を買ってきてくれました。
姉には『なかよし』
私には『ちゃお』
妹には『りぼん』
マンガの楽しさ、可愛さ、キラキラさ。
いろいろな魅力にどっぷりハマりました。
もちろん付録や応募者全員サービスにも。笑
小学生から読み始めたマンガ。
長い年月が経ち、さすがに今はもうちゃおは読んではいませんが、少女マンガだけでなく少年マンガ、青年マンガ、いろいろなマンガを読んできました。
単行本もたくさん集めています。
このブログでは、そんな私がこれまでに読んだマンガや好きなものなどをゆるりとマイペースに綴っていきます。
マンガは20代が懐かしいと思える作品から流行りの作品まで、いろいろ楽しく紹介していければと思います。
自己満ブログではありますが、もし何かのきっかけでこのブログを読んでくださった方に
「私も当時読んでた」
「その作品気になってた」
「懐かしい気持ちになれた」
…などと思っていただけたら嬉しいです。