かぴろぐ

かぴろぐ

これまで読んだマンガの紹介などをゆるゆると。

『今井康絵×正木秀尚 2人展』に行ってきた

 

 

10月29日~10月30日に「東京アートラボ」で開催された『今井康絵×正木秀尚 2人展』に行ってきたので、写真や感想などを載せていきます。

f:id:kapilog:20211030182605j:plain

 

今井康絵×正木秀尚 2人展』について

 

イベント名

今井康絵×正木秀尚 2人展

 

イベント概要

本展はアートプロデューサー色(しき)が企画し、東京原宿で開催しましたイラスト展『cells-illustration-』の第21回、第22回のゲストアーティストとして参加した今井康絵正木秀尚による原画展です

(※会場案内板より引用)

 

開催場所

東京アートラボ(東京都大田区西蒲田)

 

開催期間

2021年10月29日(金)~10月31日(日)

 

関連サイト

・案内ページ

 今井康絵先生 Twitter

正木秀尚先生 Twitter

・アートプロデューサー 色さん Twitter

 

展示会に行ってきました!

 

2002~2008年の『ちゃお』と共に生きたワタクシ。

今井先生の作品は『シンデレラコレクション』『輝け!青葉』『くるりんぱっ!』『ホップ・ステップ・くるりんぱっ!』などを読んだ世代です。

 

ちゃおフェス(毎年開催されているちゃおのイベント)には参加したことがなかったので、この展示会の情報を知ったとき「生原画を見れる!!」「あわよくば今井先生に会える…!?」と期待に胸を膨らませ、展示会前に死ぬ気で仕事を終わらせました。

 

当日は迷いながらもなんとか会場に到着。

外観の時点でワクワクが止まらない…!!

f:id:kapilog:20211222163448j:plain

f:id:kapilog:20211222161557j:plain

f:id:kapilog:20211222161534j:plain

 

入口すぐにあった案内板。

f:id:kapilog:20211222161634j:plain

 

今井先生と正木先生にどんな接点があるのか謎だったのですが、アートプロデューサーの色さんが過去に企画したイラスト展の第21回のゲストが今井先生、第22回のゲストが正木先生だったそうで、今回の2人展も色さんからお二方にお声掛けしたとのことです。

 

会場内に全身黒いファッションのスタイリッシュなお兄さんがいるなーと思ったらこの方が色さんだったようで、上記の内容を含むたくさんのお話を伺いました。

素敵な企画を考えてくださったことに感謝の気持ちをたくさん伝えました~ありがたやです~(*- -)(*_ _)

 

展示会の様子

 

私が入場したとき、中にいたお客さんは老若男女問わず10人くらい。

最初にメゾピアノのポーチをつけた今井先生の姿が目に入り「!!!」となりました。笑

f:id:kapilog:20211222161705j:plain

 

まずは正木先生の作品ゾーンから。

f:id:kapilog:20211222161735j:plain

 

正木先生のプロフィールです。

f:id:kapilog:20211222161752j:plain

 

失礼ながら私は青年マンガを読む機会が少なく正木先生の作品に触れたことがなかったので、事前に正木先生の作品を拝読しました。

いくつか読んだ中でも、とくに惹かれたのが『ガンダルヴァ』。

 

ガンダルヴァ』は「一度嗅いだ人の匂いは忘れない」という超人的嗅覚を持つ主人公を中心とした作品です。

マンガで「匂い」をテーマにするなんて難しいことは明らかなのですが…この作品からは不思議と匂いが香ってくるような印象を受けました。

 

大人っぽく、色っぽく、艶めかしく、大胆なのに繊細。

どの作品にもセクシーなシーンがありましたが、決して下品ではなく。

表現の世界に性別は関係ありませんが、「女性には描けない独特の色気」を感じました…!

 

この展示会を知ったきっかけは今井先生でしたが、正木先生の作品を見られるのも楽しみにしていました。

ここからは正木先生の美しき作品の写真を。

 

自動書紀Ⅰ』/『自動書紀Ⅱ』

f:id:kapilog:20211222163526j:plain

f:id:kapilog:20211222163543j:plain

まるで日本画のような作品。

もしかしたら紙も和紙っぽい素材だったかも?

 

思惟(青)』

f:id:kapilog:20211222163602j:plain

f:id:kapilog:20211222163621j:plain

f:id:kapilog:20211222163638j:plain

個人的に好きな作品!

色使いも素敵で、とくに服のシワばっかり見ちゃいます。

 

鳴子神』/『紫雲竜』

f:id:kapilog:20211222163653j:plain

f:id:kapilog:20211222163712j:plain

竜に目がいきがちですが、背景の雲がめちゃくちゃ綺麗でした。

生で見ると筆の跡もよくわかります。

 

野狐Ⅰ』/『野狐Ⅱ』

f:id:kapilog:20211222163837j:plain

f:id:kapilog:20211222163904j:plain

『ひきずり香之介 狐落し』のキャラ。

色鉛筆も使われているみたいです。

 

フェイジョアの精』/『長崎ハクサイの精』

f:id:kapilog:20211222163925j:plain

f:id:kapilog:20211222163953j:plain

フェイジョアちゃん生意気そうでかわゆい。

ハクサイちゃん優しそうでかわゆい。

 

-----------------------------------------------

 

続いて今井先生の作品ゾーンへ。

f:id:kapilog:20211222161823j:plain

 

今井先生のプロフィールです。

f:id:kapilog:20211222161841j:plain

 

バレリーナ』/『シンデレラコレクション』

f:id:kapilog:20211222162737j:plain

f:id:kapilog:20211222162754j:plain

ともちゃん、みず紀ちゃん~♡

 

はじけて B.B』/『とっても B.B』/『原宿バンビーナ』

f:id:kapilog:20211222162410j:plain

f:id:kapilog:20211222162424j:plain

f:id:kapilog:20211222162442j:plain

『とっても!B.B.』は単行本1巻の表紙です。

会場にはこの作品の世代の方も多くいたようで、「懐かし~!」という声がたくさん聞こえてきました。

 

ース』/『散歩』

f:id:kapilog:20211222162502j:plain

f:id:kapilog:20211222162519j:plain

ちゃお本誌の扉絵だったものもありますね。

少女マンガならではのカラフルさが可愛い(*'ω'*)

 

ワンワン物語』

f:id:kapilog:20211222162539j:plain

f:id:kapilog:20211222162555j:plain

今井先生の絵に必ず入っているキラキラなホワイト。

瞳や髪の毛のホワイトは生で見ると本当に細かいです。

 

』/『夏』

f:id:kapilog:20211222162612j:plain

f:id:kapilog:20211222162644j:plain

f:id:kapilog:20211222162657j:plain

これすごく好き~!!!

応募者全員サービスのパネル時計に使われてたイラスト~!!!

この絵を見てじんわりと涙が出てきました。

 

ハロウィン』

f:id:kapilog:20211222162715j:plain

この作品を見ていると、背後から

 

「それ、今回のために描いたんですよ~」

 

という声が。

振り返るとそこには今井先生。

 

私はパニックになり「あ…あ…」と言葉が出ず。

上手く返答ができない私に今井先生はとても気さくに「ちゃお読んでました?」「どれも懐かしいでしょ~」と話しかけてくださいました。

 

どうにか気持ちを伝えようと「あの、小学生のときすごくシンデレラコレクションが好きで、ずっと読んでて…」と話し始めるも、ダムが崩壊したかのように涙ダバーーー!

その後なんとか落ち着きを取り戻し、涙を抑えつつ今井先生とお話しさせてもらうことができました。

 

先生視点の当時のちゃおのエピソードを教えていただいたり。

展示会前に実家で見つけた付録のトランプを家族に送ってもらったので、それを見てもらったり。

 

そして、なんと今井先生と一緒に写真を撮っていただけることに…!

今井先生に「どの絵と一緒に撮る?」と聞かれ、悩んだ末にパネル時計のイラストを選ばせていただきました。

ありがとうございました!!!(´;ω;`)

f:id:kapilog:20211222164139p:plain

 

-----------------------------------------------

 

会場の真ん中では生原稿やスケッチが自由に見れるようになっていました。

 

正木先生の作品は『ひきずり香之介 狐落し』や『ガンダルヴァ-神酒の番人-』など。

少女マンガに慣れているせいか、正木先生の原稿のトーンの少なさにびっくり。

風景の描き込みがすごく細かくて、文字も手描きです…!

f:id:kapilog:20211222171337j:plain

f:id:kapilog:20211222172313j:plain

 

原稿と単行本を見比べるのも楽しかったです。

f:id:kapilog:20211222172343j:plain

f:id:kapilog:20211222173550j:plain

f:id:kapilog:20211222172509j:plain

f:id:kapilog:20211222173736j:plain

 

今井先生の作品は『シンデレラコレクション』や未発表の企業マンガの下描きなど。

すごく細かく描かれているのに出版されないのがもったいない…!

f:id:kapilog:20211222172650j:plain

 

『シンデレラコレクション』第1話の原稿。

正木先生とはまた違う、少女マンガならではの繊細なタッチです。

実際に存在するデザインを登場させていたとのことで、すごく小さいコマでも服の描き込みがしっかりしていて感動しました。

f:id:kapilog:20211222172743j:plain

 

セリフは編集さんが1つずつ貼ってくれていたそうです。

印刷に出ない部分が見れるのは生原稿ならでは。

f:id:kapilog:20211222172920j:plain

 

このほかに似顔絵企画もあり、お二人によるいろんな方の似顔絵も展示されていました~!(写真は自重)

 

最後に

 

私はお昼過ぎに入場したのですが、全体を5周くらいしてなんだかんだ夕方まで居座ってしまいました。

それくらい見ごたえがあったのです…!

 

今回は会場内の撮影OKとのことでしたので、写真をたくさん撮らせてもらいました。

ただ私のスマホぽんこつカメラと会場の照明の相性が悪かったのか、黄色っぽい色味になってしまった写真もあります。無念。

 

でもどれだけ接写しても実際に目で見るものと写真はやっぱり違いますね。

撮った写真を見返して「生で見れてよかった」と改めて思いました。

 

まったく系統の異なるお二人ですが、それぞれの技術やこだわりが伝わる作品ばかりでとても楽しかったです。

表現者ってすごいなぁ。

 

多くの貴重な作品に触れさせていただけたこと、有意義な時間を過ごさせていただけたことに感謝です。

 

最後に記念にいただいたニーナのチロルチョコ

f:id:kapilog:20211222164530j:plain